映画『花束みたいな恋をした』のノベライズを読んだよ
「花束みたいな恋をした」のノベライズをちゃんと読みました。
読んだ感想、映画を見た人は特に買うと良いですよ。
読むに至るまで
本自体は先月に買っていて、表紙を開いた初めのカラーイラストに満足して中身までちゃんと読んでなかったんですよね。
さらっと読めそうだし、ノベライズだし、時間があるときに読もうと思って机の脇においてました。
でもね、社会人にとって『時間のある時』ってあんまりないの。
知ってる知ってる。
しかも時間のある時に何をするかってぇと、だいたいゴロゴロして終わるの。
知ってる知ってる。
かなーり意図しないと、買って放置した本を読む機会なんざ、まぁござらんのであるよ。
ですが、先日マンションの水道管理?整備?が入ることが決まり、なんと朝9時から夕方17時まで断水することが判明。
しかもその日わたしお休みで在宅予定。
これは困ったなぁ。
飲み水はいいとしてお手洗いに行けないのは困る。大変困る。
という訳で、近隣のホテルを借りてデイ利用することにしました。
うふふ、なんかちょっと旅行みたいですやん。
(今回電車にすら乗らないのに、テンションは上がる一方)
(そもそも旅行ではない)
読んでよかったこと
まず時系列がちゃんとわかる。
というか、私が映画館でちゃんと理解できていなかった事が分かりました。
2015年の冬から始まるのですが、これを勝手に11月か12月だと勘違いしてました。
そのため、二人が付き合って一緒に暮らしだすまでに、2年くらい経ってると誤解していました。
この映画のキャッチコピーがですね、『終電後に恋に落ちた二人の忘れられない5年間』なのですが、ノベライズに付箋付けて確認してみたところ…
全体のほぼ半分が1年目の2015年やん!という感じです。
まぁ恋愛のお話は付き合うまでが盛り上がりますものね。
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そんで時系列の把握ができたと同時に、それぞれのシーンで登場人物の独白+αが分かります。
例えば
- 絹ちゃんが連れていかれた焼き肉屋で考えてたこととか。
- 麦くんが交通量操作のアルバイト中に、ボーっと眺めてる男女が一体何なのかとか。
あと終電を逃したシーンについて細かく麦くん目線、絹ちゃん目線で描かれてるのも良い。
- 麦くん⇒「ぶつかったせいで、前の人のトイレットペーパーが落ちた」
- 絹ちゃん⇒「トイレットペーパーを落としたせいで、後ろから来た人にぶつけてしまった」
とお互いに思っていたことが分かる。
そんなん映画見ただけじゃわからん!!と読みながら叫びそうになってしまった。
そんなこんなで2015年の描写が細かくて、映画館で味わったキュンやらむずむずした感じを思い起こすのです。
一方で、後半は割と淡々と進む印象。
映画でもどんどん時間が進んでいきましたもんね。
それでも2019年のファミレスのシーンはうるっときてしまう。
ノベライズなのに!!
元の脚本を書いた坂元裕二さんの繊細さを感じるし、菅田将暉さんの演技を思い出すからずるい。
ここのシーンは映画館で観てから読んだ人だけが味わえる、醍醐味ではなかろうか。
読んだ結果
劇場のエンドロール同様に、麦くんのイラストが満載です。
担当されているイラストレーターさんは朝野ペコさんといって、ここ数年の活躍がすごい方。映画の続編があったらまた麦くんのイラストとして参加してほしい!!
ロングランヒットになっていたのに、緊急事態宣言で多くの映画館が閉まってしまい残念です。
円盤が出るまで待つとしましょう。
それまではみんなこのノベライズ読んで待ってましょうね。
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