fujicocoonの散文

再開なのでお手柔らかに

上野千鶴子著-おひとりさまの老後 を読んだぜ

上野先生の本はこれが初めて。名前はよく耳に(目に?)するけどどんな人なのかしらね、怖い人だとやだな。という思いからいかにもフェミニズム!なタイトルを避けて選んだ本。それにまだ先とは言っても老後の事は気になるし。

 

おひとりさまの老後

おひとりさまの老後

 

 

全体を通して語り口は軽やかかつ明瞭。良かった怖い人じゃなかった。目新しい考え方があった訳ではないけども家族幻想に囚われない生き方を肯定してくれる内容。
 
参考になった点
【ひとりで暮らすなら部屋は沢山いらない。広い一部屋があればいい。】
これは老後ではない今でもそう思う!車椅子で動ける広さ…とまではいかなくともひとりならわざわざ部屋を分ける必要はない。せっかくひとりで暮らすなら誰に気兼ねなく暮らしやすい家を作ったらいいじゃない?
 
ただ年金制度や不動産の有無の話あたりは世代間の違いをものすごく感じる。団塊の世代の人達と私たちは世代間格差1億円と言われるしまぁ当然の感覚か。
 
遺言は付き合う相手が変わる度に書き換えるというエピソードにくすっとなる。
付き合い始めか別れた時か、書き換えるタイミングが気になるところ。