fujicocoonの散文

再開なのでお手柔らかに

靴、補修する。

長年普段履きにしている革靴がある。そんなに高いものではなかったけれど、予定のない休日に紐をほどいては隅々まで磨いて可愛がってきた。この靴で色んな場所へ行った。もう5年以上の付き合いになる。

先日その靴の爪先が階段に擦れてめくれてしまった。これは修理に出すべきか、自分でリペア出来るかの判断に迷うぐらいちょーっとだけめくれた。ぺろりんちょ。

あまりにも小さな傷なので日常使いに支障はないということで数日はそのまま履いていた。他人が見てもぱっと見では気づかない程度ではあるが、朝玄関を出るときやお辞儀をして足元に目をやるとどうしてもそのぺろりんちょが目に入ってしまう。その度に心の中にもやのようなものを感じた。もやりんちょ。これは早急に修理しなければ。

 

自転車で近所のホームセンターへ。ホームセンターは楽しい。何でも作れそうな気分になってくる。園芸売り場から金具売り場へと特に意味もなく見て回る。

靴用品売り場までやってきた。だがしかし保護クリームや踵修理グッズはあってもめくれた革の補修をする商品が見当たらない。おやおや世間の人は革靴の爪先がめくれたりしないのかい?それともこういう修理はプロに任せるのか?自分で修理しようなんて無謀なのだろうか。焦る。ここはホームセンターだぞ…。

 「靴…革靴…かわ…革を貼る…貼りつける…のり…?糊!?」

塗料・接着剤コーナーにありました。一瞬で解決しました。さすがホームセンターありがとう。ついでなので中敷きも購入して帰宅。

 

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1.まずは全体に靴をブラッシングし汚れを落とします。

2.接着剤をつま楊枝に少量出して革の内側に塗布&貼り合わせます。

3.少し待ちます。(ここで途中経過の写真を撮るのを忘れていたことに気づきます。肝心の修理前の写真も。)

4.待ってる間に中敷きを入れましょう。足のサイズに合わせてカットします。まぁハサミで切って入れるだけなんですけど。それではGフィーさんお願いします。

G「うし、任せれ。」

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G「ひゃっはーカット出来たぜー!」

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F「まだ大きいようです。」

G「なんですと」

F「噛まないでください」

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G「うぇっひー!もう一度カットしたぜ!」

F「」

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無事中敷が入りました。

5.接着剤が乾いたことを確認し、補色クリームを塗って普段通り磨いたら完成です。

磨いた後はこんな感じ。傷部分はほとんど分かりません。補修前の写真がないので説得力はゼロですが、満足度は非常に高いです。

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また一段と靴への愛着を深めてしまったぜと爪先以外も磨いて靴ひもを通す。これからもこの子と歩くんだなとしみじみしたりする。一人ぼっちの休日はとても楽しい。