fujicocoonの散文

再開なのでお手柔らかに

映画『花束みたいな恋をした』を観てきたよ

先日『花束みたいな恋をした』を観てきました。一人で。

テアトル梅田というミニシアター系の映画館で観たんですが、大きな劇場でも公開されている作品がここで上映されるって珍しいなと思いつつチケット購入。

1/29公開で2週間以上公開が続いてるって凄いな。これは期待大です。

座席一つ挟んだ隣には若い男性二人組がいてデートかな?それとも有村架純さんのファン友なのかな?といらん妄想を働かせつつ上映開始。

 

(以下ほぼ個人的な感想ですが、ネタバレあります)

※以下俳優さんの敬称略

2020年のとあるカフェ。初々しいカップルがイヤホンを分け合って音楽を聴こうとしてる場面から始まる。

それを見てる有村架純(以下絹ちゃん)と菅田将暉(麦くん)

※それぞれ別のテーブルで別のデート相手に自論を語り掛けてる

「あの人たち音楽好きじゃないね」×2

「イヤホンってさ、立体的に聞こえるように職人さんがいっろいろ工夫してて、右と左で聞こえてくる音が違うんだよ」×2

といった具合で、(何度も言うが)別のテーブルで別の相手に同じような内容を熱く語る二人。

「ちょっと、教えてきてあげなきゃ」←(やめてあげてー!!⦅わたしの心の声⦆)

と立ち上がったところで二人目が合って、察し…テーブルに戻る。という展開。

 

この冒頭シーンだけですでに面白い。基礎になる情報量が多い。

・絹ちゃんと麦くんは別の相手とデートしてる=2020年現在は付き合ってない

・二人の興味関心がとてもよく似てる

・その興味関心の内容、その後のアクションが若干めんどくさい(他所のテーブルでいちゃついてるカップルの行動は法や倫理に触れないのであればそっとしておいてあげなさい)

 

これ多分、ここで自論展開しちゃうのがもし麦くんだけだったら、観客に「麦くんなんかめんどくせぇキャラだな」と感じさせてしまうんでしょうね。でも同じことを絹ちゃんも言ってるので、結果的に【ちょっと個性が偏ってるが似た者同士で、過去に付き合ってたであろう二人】という印象を与えてくれる。そこがうまいです。さすがです。

 

時は戻って2015年、二人の出会いから付き合って同棲して…。観てるこっちがむずむず(みぞみぞする、のほうが正しいのか?)するわという、これがキュンなのかという展開のオンパレード。東京の地理はよう分らんので、終電逃したあとに夜中に歩いてパルコに到達してイエーイ!することがどう達成感に繋がってるのか分からない…が、それでも何かしら21歳の無謀さみたいなものが感じられてその雰囲気が楽しい!あぁこんな交際のスタートしたい!と思わせてくれる、交際までの前半から同棲をはじめる中盤へ。とにかく二人がかわいいです。猫(バロンと命名)もかわいい。

 

からの中盤~後半。大学卒業後一旦は二人ともフリーターだったけど、それぞれが就活を始めていくところから絹ちゃんと麦くんの思いがずれていく。

あの日バルコニーで「僕の人生の目標は絹ちゃんとの現状維持です」と笑顔で宣言してた麦くんはどこに行っちゃたの?

 

ところで社会に出て仕事をしだすと人は2種類に分かれるとおもってるんですが。

パターン①絹ちゃんタイプ。仕事に振り回されるなんて本末転倒。仕事は仕事、趣味は趣味というスタンスでこれまでの趣味の時間も大事にして続けられる人。趣味を続けるために努力ができる人。

パターン②麦くんタイプ。仕事してたら趣味とかする時間ない。休日は休むので精一杯。積読・積ゲームが溜まってるのが地味に辛い。まじめに仕事してるが故に趣味にまで手が回らないというジレンマを抱えてる人。

※わたしは完全に②タイプ。電子書籍積読って物量がない分溜まりに溜まるのですよね。

 

突然ですが後半に続く。