fujicocoonの散文

再開なのでお手柔らかに

誰が言おうとこれは継続

 突然ですが、写経ってあるじゃないですか。

あのいっとき流行った…今も流行ってます?

 少し昔、わたしもその流行りに乗って『ちょっと意識高い系の習慣を初めてみたい』『ついでに字も上手くなりたい』という気持ちに『かといっていきなりガチでお寺に通う勇気はない』が合わさった結果、某100均で般若心経の写経ができるテキストと筆ペンを購入しました。

100均って大体なんでもありますよねー。

こういったニーズに応える姿勢は素晴らしいと思います(謎の上から目線)

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 これがその時購入した練習帳。

あくまで練習帳なので、いきなり全てを書かせる作りではなく細かく区切ってありました。

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 それでも初めはペンを持つ手が緊張して1日に1ページ進むのがやっとという有様で。

すごく肩の力が入ってた記憶があります。

それより何よりこの練習帳、いきなり般若心経は書かせてくれない。

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  • 懺悔文(ざんげもん)
  • 舎利礼文(しゃりらいもん)
  • 般若心経(はんにゃしんぎょう)
  • 延命十句観音経(えんめいじゅっくかんのんぎょう)

課題がいっぱいあるー!!!

 しかも一人で初めて一人で書いてるから誰も褒めてくれないし、なんか見本通りに綺麗な字を書けてる気がしないし。

それでも『わたし朝30分写経してから出社してるんやで』という誰にも言ってない心の中の自負の元、細々と続けてました。

 

 ただし朝の出社前に写経できたのは初めの数ヶ月くらいで、あとは休みの日の朝とかに気が向いたらやる程度で…。

まぁ手をつけないまま放置した時期もありました。2019年の記録が一切ないので、ぶっちゃけテキストの存在を忘れてたんでしょうね。

徳なんてそう簡単には積めねぇんだわねぇ…。

 

つまり100均で買ったテキストを1冊終えるのにえらい時間がかかってしまいましたのですよ。

※謎の記録魔なので、写経した日はページの右上に日付と時間をメモしてありました。

 記録を確認すると一番古い日付が2016年6月2日。

昨日ようやく最終ページに辿り着いたので、掛かった総時間は約5年。長ぇ。

 

 継続することについて、若林理砂さんの『絶対に死ぬ私たちこれだけは知っておきたい健康の話「寝る・食う・動く」を整える』という著書でこんな記述がありました。

 物事を継続するときに大切な考え方がありまして。一度中断したからといって、そこで全部やめてしまう必要はないのです。三日坊主を中1日あけて続けたら、ずっと続けているのと同じことです。もし1週間あいてしまったとしても1週間と1日目で再開したら、続けているのと同じです。(中略)

 再開できるということは素晴らしいことなんですよ、諦めないってことだから。(p.80)

 

だから5年かかったけど、この写経練習は継続できた習慣なのだと思っていいのではなかろうか。と少し自分を褒めてあげたい気持ちです。

ちなみに上記の少々物騒なタイトルのこの本は「寝る・食う・動く」を整えることによって養生して元気になっていい塩梅で老いていこうぜ!って内容が分かりやすく書かれていて、体質チャートとかもあって読みやすい本なのでお薦めです。

※そして表紙や挿絵には映画『花束みたいな恋をした』のイラストを描かれた朝野ペコさんが担当されているので、映画でイラストに興味を持った方も是非読んでほしい1冊です。